法医学の顕微鏡アプリケーション
弾道や工具痕の科学捜査
圧力が物質表面に与える影響の解析
科学捜査の専門家は、たとえば銃弾と銃器を結びつけるために、圧力が物質表面に与える影響を比較顕微鏡を使って解析する必要があります。銃器から発射された銃弾には、平行痕などの特有の印が残されています。平行痕は拳銃の内部のライフリング(旋条)によって生じるものです。特有の平行痕の解析と、銃弾と銃器に残された傷の比較観察により、多くの場合、銃弾と特定の銃器を結びつけることができます。
犯罪現場で使われた銃器以外の工具も、同様に調査することができます。工具痕解析の目的は、スクリュードライバーとこじ開けられた窓枠、ハンマーとへこみのように、工具と工具痕を結びつけることです。たとえ新品の工具であっても、生産工程で生じる独自の特徴があります。不審な工具や銃器と試料を並べて比較解析することで、犯罪のエビデンスであることを確認または否定することができます。
こうしたタスク専用の認定比較顕微鏡システムは、高精度のZEISS光学系と人間工学に基づいた設計に加えて、症例報告のための優れたデジタル・エビデンス・ドキュメンテーション機能を備えています。またZEISSでは、科学捜査ラボで役立つ高精度のデジタルカメラやドキュメンテーションソフトウェアを搭載した実体式、ズーム式光学顕微鏡の豊富なラインナップもご用意しています。ユニークなデジタル顕微鏡Smartzoom 5は自動光学系イメージング、計測、トポグラフィー分析が可能なポータブル総合顕微鏡で、その高度な機能を生産現場のQA/QCワークフローから科学捜査ラボ、犯罪現場まで幅広くお使いいただけます。
弾道や工具痕の科学捜査
ZEISS Stemi 508で取得、リングライト、4分割点灯(左)
ZEISS EVOでイメージング、SE検出器、10 kV
ZEISS Axio Zoom.V16で取得