透明化処理後の脳や厚みのある組織
試料の深層を観察
透明化処理法の発展により、脳、臓器、大きなモデル生物のような大型試料でも、従来の物理的切片化を使うことなく細胞レベルあるいはそれ以下の分解能でイメージングすることが可能になりました。この技術的進歩は、解剖、血管、ニューラルネットワーク(コネクトミクス)の研究に大きく貢献しています。
優れた演算能力、データストレージ、自動画像再構築、解析アルゴリズム、最適な顕微鏡技術と透明化処理を組み合わせることで、大型試料を効率的に解析することができます。
ライトシート顕微鏡を使用した大型試料の高速・高分解能イメージング
ライトシート蛍光顕微鏡(LSFM)の独自の照明法では、一度にすべての平面を励起してデータを取得、透明化処理によって、大型試料全体から、驚くほどの高分解能データを高速で取得することができます。ZEISS Lightsheet 7では、透明化処理された脳、臓器、大型組織切片の高速イメージングが可能です。
共焦点顕微鏡で、透明化処理された試料の詳細な構造を高分解能イメージング
透明化処理された脳、臓器、その他の組織の深層にある細胞以下レベルの微細構造の高分解能イメージングが、共焦点顕微鏡によって実現します。Airyscanを搭載したZEISS LSM 9共焦点顕微鏡シリーズでは、超解像とMultiplexモードによる高速の取得速度により、微細構造を短時間でイメージング可能です。
細胞レベルの分解能での大型試料のオーバービューイメージング
透明化処理された脳や大型組織試料にズーム顕微鏡を使うことで、非常に広い視野で細胞レベルの分解能が得られます。ZEISS Axio Zoom.V16では、透明化処理された組織全体のオーバービュー画像の取得と、高倍率でのシングルセルの観察が可能です。Axio Zoom.V16にZEISS Apotome 3を搭載することで、光学セクショニングを追加し、さらに多くの構造情報を取得できるようになります。
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* このページに掲載されている画像は、研究内容を表すものです。Axioscan 7スライドスキャナーで取得した情報に基づいて、ZEISSが患者の疾患の診断や治療の推奨を行うことは決してありません。