大型モデル生物のイメージング
固定試料と生体試料
大型モデル生物のイメージングでは、試料の奥深くにある細かい構造を高分解能で捉えるのが困難な場合があります。お手持ちのイメージングシステムでは、試料の厚みや深さに対応できないかもしれません。あるいは、目的の分解能で生物全体をイメージングするのに非常に時間がかかる可能性があります。
生きたままの大きな生物のタイムラプスイメージングでは、光毒性、照明に伴う生物学的影響、アーティファクトをできる限り抑える必要があります。
生物の発生の長時間タイムラプスイメージング
これまで、生きたモデル生物の奥深くの蛍光色素分子を励起するには強力な照明が必要でした。しかし、そのような照明は試料に悪影響を与え、蛍光色素の退色や照明に伴う生物学的影響につながることがあるため、自然な状況での生物の発生を長時間タイムラプスイメージングすることはできませんでした。ZEISSの共焦点顕微鏡、ライトシート顕微鏡、自動ライブセルイメージングシステム(ZEISS Celldiscoverer 7)では、最小限の励起光を使った低ダメージなイメージングにより、数時間から数日間にわたって生物の発生を観察することができます。
透明化処理された試料の奥深くまで観察
透明化処理技術によって、大型試料の深層部のイメージングが可能になりました。Lightsheet 7のようなライトシート顕微鏡や、LSM 9シリーズを始めとする共焦点顕微鏡を使うことで、驚くほど短時間のうちに、透明化処理されたカエルやマウスなどの大型モデル生物の鮮明な高分解能3Dイメージングが実現します。
非破壊3D組織学的イメージング
X線顕微鏡を使うことで、モデル生物全体の非破壊3D組織学的イメージングが可能になります。生物を解剖せずに、その体内の組織や眼、脳、腎臓などの個々の臓器を組織学的に観察できます。大型試料の高速スキャンが可能なZEISS Xradia Context microCT、多彩なアプリケーションに対応するZEISS Xradia Versa、究極の高分解能3Dを実現するZEISS Xradia Ultraから用途に応じてお選びください。
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* このページに掲載されている画像は、研究内容を表すものです。Axioscan 7スライドスキャナーで取得した情報に基づいて、ZEISSが患者の疾患の診断や治療の推奨を行うことは決してありません。