創薬におけるリード化合物の同定
ハイコンテントスクリーニングの統合型ソリューション
テクノロジーの可能性と細胞生物学の知識はかつてないレベルに到達しています。一方で、医薬品開発の断念率の高さは、改善の余地があることを示しています。実験手法が複雑化し、テクノロジーを利用して高度なデータの取得と解析が可能になった現代において、医薬品開発を成功に導くのは、技術仕様書に沿った作業だけではなく、テクノロジーを最大限に活用できる能力です。数多くの開発パイプラインを生み出すためのソリューションとして、ZEISSのハイコンテントイメージングの各種ツールをお役立てください。
テクノロジーの構成要素をシームレスにつなげる
最先端のスクリーニング研究を効率化するソリューション
ZEISS ZENソフトウェアは、実験の中核を担うツールとして、単純なものから高次元のマルチモーダル画像取得に至るまで、あらゆるイメージングパラメーターに対応します。完全自動化されたワークフローへの組み込みも可能です。さらにZENはコミュニケーションハブとして、自動化されたプレートローダーや他社のハードウェア部品をAPIを介して連結します。
有用なデータを得るためのarivis Proソフトウェアへの移行は簡単で、2D/3Dなどの強力なイメージ解析経路を構築することができます。効率的な情報処理フレームワークを備え、たとえ大きなデータセットであっても、通常のノートPCまたはデスクトップPCを使用し、解析経路の構築が可能です。
検証が完了したイメージ解析経路は、オンプレミスやクラウドで利用できるハイパフォーマンスなサーバー型解析arivis VisionHubを利用して拡張または遠隔操作が可能で、特に複数の施設にまたがる大型研究の場合に、効率的かつ容易にデータ共有や共同研究を行うことができます。
ニューロスフェア。試料ご提供:H. Braun, LSM Bioanalytik GmbH, Magdeburg, Germany
高品質のハイコンテントスクリーニング
かつてないレベルの創薬を実現
複雑なアッセイにも対応する高品質のデータは、臨床に活かせる可能性の高い、有力なリード化合物の同定につながります。ZEISSのハイコンテントイメージングのソリューションは、次のような機能により創薬の成功をサポートします。
- 数多くの標識、多次元データ、ライブセル実験のタイムシリーズなど、複雑なパラメーターに対応
- 優れた分解能と高速の動力学計算に基づく高い情報密度
- 単純な2Dの細胞培養から複雑な3Dモデルであるスフェロイド、オルガノイド、生体機能チップ、生体模倣システムなど、より生体に近い環境の再現
ZEISS Celldiscoverer 7:完全自動ハイコンテントイメージング
Celldiscoverer 7では、ディッシュやプレート上での2Dの組織培養から3D培養やオルガノイドまで、固定試料や生きた試料のスクリーニングが可能です。ZEISS Airyscanを搭載することで、従来の共焦点顕微鏡を超える3D分解能が得られ、その優れた感度によって、試料への光毒性なしで微量のシグナルを可視化できます。
ZEISS ZENを使用して、生体試料中の蛍光標識された細胞核を自動で検出
堅固で正確なデータ
創薬を成功へと導く
ZEISSのハイコンテントイメージングのソリューションは、長期に渡り多方面からデータ生成を促進し続けてきました。
- まず、業界最先端のイメージング技術を採用したZEISS Celldiscoverer 7により、質の高いデータ生成と試料に光毒性のないイメージングが実現しました。
- また、ZEISSが提供する質の高いトレーニングやサポート資源により、初心者ユーザーであっても技術を最大限に活用し、成功への近道を歩むことが可能となりました。
- さらに、あらゆる画像取得パラメーターに対応するZENと強力な画像解析パイプラインのarivis Proはいずれも完全自動ワークフローが可能で、ユーザーや実験持続時間に関わらずデータ出力に一貫性と再現性を持たせることができます。
- 解析とデータ管理用の拡張可能なプラットフォームarivis VisionHubには、透明性のあるユーザー管理・監査証跡機能が搭載され、データセットの大きさや複雑さに関わらず確実な追跡調査が可能です。
使いやすさと柔軟性
カスタマイズ可能な自動ワークフロー
高い効率性と正確性が求められる大規模な創薬には、ユーザーエラーのリスクを抑えた、シンプルな自動ワークフローが最適です。一方、画期的治療の発見には未知の探索が欠かせません。目的とするデータに合わせてイメージングの条件やワークフローの微調整を行えるフレキシブルさも必要です。
ZEISSのハイコンテントイメージングのソリューションには、サイエンスの複雑な課題に適応できる簡単なワークフローが備わっています。自動ワークフローは、各構成要素の機能を損なうことなく、他社のハードウェアや画像の取得、処理、解析まで、スムーズに連携します。
既存のユニットでは対応できない特別なソリューションが必要とされる場合は、ZEISS Solutions Labチームがいつでもカスタマイズに応じます。新たなソリューションにより、データ取得プロセスの最適化、データ解析の自動化、全体のワークフローの合理化が実現します。
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* このページに掲載されている画像は、研究内容を表すものです。Axioscan 7スライドスキャナーで取得した情報に基づいて、ZEISSが患者の疾患の診断や治療の推奨を行うことは決してありません。