Volume EM
集束イオンビーム走査電子顕微鏡
正確な3D再構成を可能にする高分解能、アイソトロピックボリュームデータ
ワークフローの略図
1
対象の構造が見えるまで、樹脂包埋した試料に集束イオンビームで溝をミリングします。
2
対象の構造の新たに露出した試料表面をイメージングします。このミリングとイメージングのプロセスを、構造が完全にイメージングできるまで繰り返し行います。
3
取得した電子顕微鏡画像が処理され、デジタルに調整されて3Dデータセットになります。細胞コンパートメントを特定し、セグメント化することができます。
4
セグメント化された3Dデータセットは、視覚化および調査を行い、統計的に分析することができます。
アプリケーション例
細胞微細構造の高分解能、アイソトロピック3Dビジュアライゼーション
HeLa細胞の3Dイメージング
ZEISS FIB-SEMテクノロジーを用いた自動3D連続イメージング
集束イオンビームを使用して、試料から8 nm厚の層を連続で除去し、走査電子顕微鏡で露出したブロックフェースをスキャンすることにより、高分解能3Dボリューム画像を取得します。arivis Pro内のarivis Cloudでトレーニングした深層学習モデルを用いて細胞内容物の自動セグメンテーション、自動ビジュアライゼーションを行うことで、異なる細胞内容物を視覚化・定量化できます。
ゴルジ体の描出
タンパク質修飾と輸送におけるゴルジ体の役割を深く理解するために
この画像は、FIB-SEMデータセットからの藻類におけるゴルジ体の3D再構成を示しています。データセットが、ゴルジ体のシス面とトランス面を識別します(黄/赤:シスゴルジ、紫/青:トランスゴルジ)。ZEISS Crossbeam FIB-SEMテクノロジーを用いて取得した高分解能データを使用して細胞内容物をセグメンテーションすることにより、内容物を正確に描出するとともに定量化できるようになります。