マルチディスカッションシステム
トレーニングやコンサルテーション向け
特に医療分野でのトレーニングやコンサルテーションに、共同観察システムをご活用ください。顕微鏡像の直接的な印象から様々なメリットが得られます。オリジナル画像の高いコントラストのおかげで、モニターでは見えない微細な構造や色のニュアンスも確認できます。これにより、目の前の観察が、他の共同観察者全員とのリアルタイムな体験に変わります。
ZEISSのマルチディスカッションシステムは、組織染色された透過光組織切片や血液塗抹標本の共同観察に特に役立ちます。
実視野
より優れたオーバービューとオリエンテーション
23 mmの実視野と均質な照明により、主観察者だけでなく、共同観察者全員が、試料のより広い範囲を観察できるようになります。
ZEISSマルチディスカッションシステムでは、すべての共同観察者に同一の画像方向が示されます。観察者の構成や人数に関係なく、各共同観察者は主観察者と同じ方向で同じ画像を見ることができます。観察者が2人であろうと20人であろうと、システムが直線的に構成されていようと、五角形を描く形で構成されていようと関係ありません。「左上」といったら、すべての観察者にとって常に同じ「左上」を意味するため、回転や鏡像による煩わしさが最初から排除されます。
可動式のライトポインターを使用して、試料の興味深い構造や印象的な組織学的細部を正確に強調表示したり、輪郭を描いたりすることができます。染色が異なる試料を観察する際は、輝度と色(白、緑、赤)を調整してポインターの視認性を最適化することが可能です。
構成
柔軟な構成と安定した条件
4つの基本コンポーネントの中から、共同観察者の数と利用可能なスペースに合わせて、すべての構成を設定することができます。幅50~70 cmのシンプルなスタンダードテーブルを組み合わせることで、あらゆる構成が行えます。
既存のマルチディスカッションシステムを拡張したい場合は、新しいモジュールとの組み合わせも可能です。
従来のマルチディスカッションシステムは、大きな力がかかるため、傾いたり、ねじれたりしやすいのが問題です。これによって、機械が圧迫されるだけでなく、光学系の性能も低下します。ZEISSのマルチディスカッションシステムでは、各鏡筒が重心に最適な位置で支持されているため、システムがしっかりと安定します。各支持部の高さを個別に調整でき、ボールソケット連結部により、テーブルや床のわずかな凹凸も自動的に補正されます。
可変輝度
より高い輝度と快適な操作
最も要件の厳しい試料や弱い蛍光シグナルの共同観察には、共同観察ステーションが1つ追加された光量重視のバリアントをお選びください。利用可能な光を主観察者と共同観察者の間で均等に分割することで、弱い信号でも十分な輝度で観察することができます。
試料に集中できるよう、ZEISS顕微鏡は優れた光学系と確かなメカニクスを搭載し、使いやすさも抜群です。ここでは、以下のような数多くのディテールが重要な役割を果たします。
- 制御要素の便利なアレンジ
- 高感度・高精度の操作
- 様々なユーザーに合わせて顕微鏡を調整できるオプション
Axio Imagerの基本バージョンでも、ライトマネージャーにより、手動調整の手間を省くことができます。電動のAxio Imager.M2とAxio Imager.Z2は、輝度、コントラスト、絞り設定、ニュートラルフィルターの切り替えを完全に自動設定可能です。