ZEISS Celldiscoverer 7
高度なワークフローに対応する自動化を実現
探索的なハイコンテントイメージングが求められる研究では、必要な画質を得ながら、大量のデータを効率的に取得するという課題によく直面します。ZEISS Celldiscoverer 7は、統計的に有意なデータを収集するための信頼できる研究パートナーです。高品質のイメージングに簡単にアクセスできるだけでなく、厳しい要件の実験に対応し、安定した長期運用を実現します。
高品質のイメージングに容易にアクセス
高画質のデータを取得するために顕微鏡の専門知識は必要はありません。サンプルキャリアを挿入するだけで、ZEISS Celldiscoverer 7が必要な設定をすべて行います。自動キャリブレーションルーチンが最適な条件と再現性のある結果を保証し、システムがサンプルキャリアとその光学特性を検出した後、フォーカスを見つけ、維持します。球面収差は自動的に補正され、常に最高のコントラストと解像度を実現します。厳しい要件の長期イメージングに対しては、Celldiscoverer 7の自動水浸と統合インキュベーションにより、最適な環境条件で細胞を維持可能です。顕微鏡を遠隔操作する場合でも、手動の調整を必要とすることなく、実験のニーズに応える偏りのないデータを得ることができます。
厳しい要件の実験にも対応
Celldiscoverer 7は、探索的なハイコンテントアプリケーション向けに最適化されたイメージングシステムです。様々なイメージングモードを実験的かつ自由に組み合わせることで、個々の要件に合わせてデータを取得することができます。生細胞実験や高速タイムラプス撮影のための高速ワイドフィールドイメージングや、マルチウェルプレート上でのアーチファクトのないラベルフリーイメージングが可能です。マルチ蛍光実験のための広いスペクトル範囲と、独自の透過光コントラスト法を活用できます。さらに、LSM 900とAiryscanを用いた共焦点イメージングを追加することで驚異的な3Dデータが得られます。カスタマイズされたワークフローでこれらの可能性をすべて組み合わせ、Celldiscoverer 7の内蔵インテリジェンスを研究にご活用ください。
画像キャプション:ラット皮質初代培養。試料ご提供:H. Braun, LSM Bioanalytik GmbH, Magdeburg, Germany
マルチユーザー環境に有用
複数のユーザーがいる施設において、システムがユーザーに受け入れられ、効率的に利用されるようにするための鍵となるのはイメージングシステムの堅牢性です。一度Celldiscoverer 7でワークフローを設定すれば、システムが他の実験に使用された場合でも、再度元のワークフローをそのまま実行できます。手動での再キャリブレーションは必要ありません。堅牢な設計により、長期にわたる安定した運用を実現し、ユーザーによる不要な介入を防ぎます。対物レンズの破損といった問題はもはや過去のものとなりました。さらに、Predictive Serviceが長時間にわたる機器の最適なパフォーマンス維持をサポートし、システムのアップタイムを向上させるとともに、自動イメージングの信頼性の高い結果を提供します。予測分析によって、部品が摩耗限界に達しつつあるときなど、次回のサービス訪問の最適な時期を決定できます。
ZEISS Celldiscoverer 7製品ファミリー
高画質画像取得が容易に
ZEISS Celldiscoverer 7のご紹介
試料と試料キャリアの自動調整
生細胞イメージングには、開口数の大きい対物レンズが必要です。これらの対物レンズが底面の厚みの違いや各種試料キャリアの材質に対応できる光学系でなければ、高いコントラストと感度を得ることはできません。Celldiscoverer 7 では、ペトリディッシュ、チャンバスライド、マルチウェルプレート、プラスチックボトムディッシュ、ガラスボトムディッシュ、底の薄いタイプや厚いタイプのディッシュ、low skirt プレート、high skirt plateが利用できます。自動試料認識機能が試料をロードしつつ関連する容器を全て検出します。自動補正環対物レンズは球面収差を補正する為に対物レンズの補正環を調整します。
自動イマージョン:「水のないところに生命はない」
細胞生物学やスクリーニングのアプリケーションでは、試料のほとんどが水で構成されているか、水溶液にマウントされます。Celldiscoverer 7は、高性能の50x水浸対物レンズと、自動高速補液および除去機能を備えています。弾性シリコン薄膜が試料チャンバーを密閉することで、不要な気流を防ぐと同時に、液だれのリスクからシステムを守ります。この自動顕微鏡で数日間にわたる37°Cでのバイアスの無い生細胞の実験も、マルチウェルプレート上を広範囲にスキャンすることもできます。
Find Focus – Keep Focus
ハードウェアベースのFind Focusを使用すると自動的に試料のフォーカスを合わせ、関心領域を見つけます。Definite Focusを選択すると、数秒~数日にわたる生細胞実験を通してフォーカスをキープします。あるいは両方を組合わせることもできます。Celldiscoverer 7は、長時間のタイムラプス実験において、複数のポジションのフォーカスマップを自動的に作成します。
アダプティブレンズガードは、試料容器やハードウェア部品との衝突から対物レンズを守り、自動的にスキャン範囲を最大化します。試料キャリアホルダーは、チャンバースライドなどで、最大倍率で試料全体を撮像できるように設計されています。
生細胞イメージングにLEDテクノロジーを活用
Celldiscoverer 7は、光毒性が低く、短時間で切り替え可能で均一な照明を提供する、効率的な照射範囲が特徴のLED技術を最大限に活用しています。性能最適化によるリアルタイムおよび長時間のぶれ防止機能が、画像の比較可能性を保証します。LEDモジュールは最大7つの個別制御励起ラインを備え、深青色から遠赤色まで、非常にフレキシブルに色素を選択できます。これにより、露光時間を短縮し、素早く画像を取得するのに十分な励起出力が常に得られます。
LSM 900 with Airyscan 2
自動共焦点3Dイメージング
生命は3Dです。完全統合型顕微鏡プラットフォームの使いやすさと自動化機能、およびAiryscan 2搭載のLSM 9ファミリーの優れた共焦点画質と柔軟性の両方をご活用ください。分解能を最大1.9 倍向上させ、超高解像度3Dイメージングを行うことができます。さらにスペクトルイメージングによって、複数の蛍光を容易に分離。FRAP、FRET、あるいはそれに関連する技術向けのフォトマニピュレーションでダイナミックなプロセスを分析できます。また、かつてないほど、ワイドフィールド画像と共焦点画像を正確に結び付けることが容易。高速ミックスモードによって、ワークフローを簡略化してスピードアップを実現します。