ZEISS Celldiscoverer 7
製品

ZEISS Celldiscoverer 7

高度なワークフローに対応する自動化を実現

探索的なハイコンテントイメージングが求められる研究では、必要な画質を得ながら、大量のデータを効率的に取得するという課題によく直面します。ZEISS Celldiscoverer 7は、統計的に有意なデータを収集するための信頼できる研究パートナーです。高品質のイメージングに簡単にアクセスできるだけでなく、厳しい要件の実験に対応し、安定した長期運用を実現します。

  • 高品質のイメージングに容易にアクセス
  • 厳しい要件の実験にも対応
  • マルチユーザー環境に有用

最新機能・アップデート

  • スループットが向上

    ワイドフィールドでは最大9倍、共焦点では最大1.8倍の高速画像取得が可能です。

  • より広いスペクトル領域

    735 nmの遠赤色を含む7つの励起ラインを備え、非常にフレキシブルに色素を選択できます。

  • 新しいカメラ

    ZEISS Axiocam 807 monoと820 monoが、より優れた感度、S/N比および速度を実現します。

  • 高度なワークフロー

    自動イマージョン対物レンズに完全に対応しており、Guided Acquisitionワークフローを大幅に改善します。

  • 周期的イメージング

    実験に複数の試料キャリアを用いて、高度な時系列データを取得できます。

  • スキャン領域

    新しい試料ホルダーにより、移動範囲が最大化され、チャンバースライドが完全にカバーされます。

  • シェーディング補正マネージャー

    各ユーザーが複数の試料に対して独自のシェーディング補正を適用できます。

  • データ評価

    新しいビューアにより、マルチウェル実験におけるデータの観察や比較のためのオプションがより充実しました。

  • システム稼働時間

    徹底した耐久試験とPredictive Serviceオプションにより、信頼性の高い長期運転が保証されます。

試料をロードした後、ZEISS Celldiscoverer 7のスクリーンで人が「Start Experiment」ボタンを押している画像。

高品質のイメージングに容易にアクセス

高画質のデータを取得するために顕微鏡の専門知識は必要はありません。サンプルキャリアを挿入するだけで、ZEISS Celldiscoverer 7が必要な設定をすべて行います。自動キャリブレーションルーチンが最適な条件と再現性のある結果を保証し、システムがサンプルキャリアとその光学特性を検出した後、フォーカスを見つけ、維持します。球面収差は自動的に補正され、常に最高のコントラストと解像度を実現します。厳しい要件の長期イメージングに対しては、Celldiscoverer 7の自動水浸と統合インキュベーションにより、最適な環境条件で細胞を維持可能です。顕微鏡を遠隔操作する場合でも、手動の調整を必要とすることなく、実験のニーズに応える偏りのないデータを得ることができます。

ラット皮質初代培養。試料ご提供:H. Braun, LSM Bioanalytik GmbH, Magdeburg, Germany

厳しい要件の実験にも対応

Celldiscoverer 7は、探索的なハイコンテントアプリケーション向けに最適化されたイメージングシステムです。様々なイメージングモードを実験的かつ自由に組み合わせることで、個々の要件に合わせてデータを取得することができます。生細胞実験や高速タイムラプス撮影のための高速ワイドフィールドイメージングや、マルチウェルプレート上でのアーチファクトのないラベルフリーイメージングが可能です。マルチ蛍光実験のための広いスペクトル範囲と、独自の透過光コントラスト法を活用できます。さらに、LSM 900とAiryscanを用いた共焦点イメージングを追加することで驚異的な3Dデータが得られます。カスタマイズされたワークフローでこれらの可能性をすべて組み合わせ、Celldiscoverer 7の内蔵インテリジェンスを研究にご活用ください。

画像キャプション:ラット皮質初代培養。試料ご提供:H. Braun, LSM Bioanalytik GmbH, Magdeburg, Germany

ZEISS Celldiscoverer 7 試料ホルダーの画像

マルチユーザー環境に有用

複数のユーザーがいる施設において、システムがユーザーに受け入れられ、効率的に利用されるようにするための鍵となるのはイメージングシステムの堅牢性です。一度Celldiscoverer 7でワークフローを設定すれば、システムが他の実験に使用された場合でも、再度元のワークフローをそのまま実行できます。手動での再キャリブレーションは必要ありません。堅牢な設計により、長期にわたる安定した運用を実現し、ユーザーによる不要な介入を防ぎます。対物レンズの破損といった問題はもはや過去のものとなりました。さらに、Predictive Serviceが長時間にわたる機器の最適なパフォーマンス維持をサポートし、システムのアップタイムを向上させるとともに、自動イメージングの信頼性の高い結果を提供します。予測分析によって、部品が摩耗限界に達しつつあるときなど、次回のサービス訪問の最適な時期を決定できます。

ZEISS Celldiscoverer 7製品ファミリー

ZEISS Celldiscoverer 7(ワイドフィールド)
Celldiscoverer 7(ワイドフィールド)
ZEISS Celldiscoverer 7 with LSM 900(共焦点)
Celldiscoverer 7 with LSM 900(共焦点)

イメージングモード

ワイドフィールドイメージング

LSM 900による共焦点イメージング

 

LSM Plus

 

オプション

Airyscan 2

 

オプション

Airyscan 2 Multiplex

 

オプション

Airyscan jDCV

オプション

自動ワークフローと高度な手法

Guided Acquisition

BioApps

ZEN Intellesis – AIベースの画像セグメンテーション

ZEN Connect – すべてのマルチモーダルデータを相関

(自動)光マニピュレーション

 

光学セクショニング

 

ワイドフィールとド共焦点の同時イメージング

 

外付けカメラ

ZEISS Axiocam 807 mono

オプション

ZEISS Axiocam 820 mono

オプション

 

ZEISS Axiocam 712 mono R2

オプション

 

Photometrics Prime 95B

オプション

 

Hamamatsu Orca Flash 4.0 V3

オプション

高画質画像取得が容易に

ZEISS Celldiscoverer 7のご紹介

光学系が未調整で球面収差を示す。FluoCellで作製したスライド#1のチューブリン。
自動補正環対物レンズを使用して撮影した画像。FluoCellで作製したスライド#1のチューブリン。
左:光学系が未調整で球面収差を示す。右:自動補正環対物レンズを使用して撮影した画像。FluoCellで作製したスライド#1のチューブリン。

試料と試料キャリアの自動調整

生細胞イメージングには、開口数の大きい対物レンズが必要です。これらの対物レンズが底面の厚みの違いや各種試料キャリアの材質に対応できる光学系でなければ、高いコントラストと感度を得ることはできません。Celldiscoverer 7 では、ペトリディッシュ、チャンバスライド、マルチウェルプレート、プラスチックボトムディッシュ、ガラスボトムディッシュ、底の薄いタイプや厚いタイプのディッシュ、low skirt プレート、high skirt plateが利用できます。自動試料認識機能が試料をロードしつつ関連する容器を全て検出します。自動補正環対物レンズは球面収差を補正する為に対物レンズの補正環を調整します。

ZEISS Celldiscoverer 7 水浸

ZEISS Celldiscoverer 7 水浸 

自動イマージョン:「水のないところに生命はない」

細胞生物学やスクリーニングのアプリケーションでは、試料のほとんどが水で構成されているか、水溶液にマウントされます。Celldiscoverer 7は、高性能の50x水浸対物レンズと、自動高速補液および除去機能を備えています。弾性シリコン薄膜が試料チャンバーを密閉することで、不要な気流を防ぐと同時に、液だれのリスクからシステムを守ります。この自動顕微鏡で数日間にわたる37°Cでのバイアスの無い生細胞の実験も、マルチウェルプレート上を広範囲にスキャンすることもできます。

ZEISS Celldiscoverer 7 - Find Focus機能

Find Focus – Keep Focus

ハードウェアベースのFind Focusを使用すると自動的に試料のフォーカスを合わせ、関心領域を見つけます。Definite Focusを選択すると、数秒~数日にわたる生細胞実験を通してフォーカスをキープします。あるいは両方を組合わせることもできます。Celldiscoverer 7は、長時間のタイムラプス実験において、複数のポジションのフォーカスマップを自動的に作成します。

アダプティブレンズガードは、試料容器やハードウェア部品との衝突から対物レンズを守り、自動的にスキャン範囲を最大化します。試料キャリアホルダーは、チャンバースライドなどで、最大倍率で試料全体を撮像できるように設計されています。

最大7つの個別制御励起ラインを備えたLEDモジュールにより、非常にフレキシブルに色素を選択可能
最大7つの個別制御励起ラインを備えたLEDモジュールにより、非常にフレキシブルに色素を選択可能

最大7つの個別制御励起ラインを備えたLEDモジュールにより、非常にフレキシブルに色素を選択可能

最大7つの個別制御励起ラインを備えたLEDモジュールにより、非常にフレキシブルに色素を選択可能

生細胞イメージングにLEDテクノロジーを活用

Celldiscoverer 7は、光毒性が低く、短時間で切り替え可能で均一な照明を提供する、効率的な照射範囲が特徴のLED技術を最大限に活用しています。性能最適化によるリアルタイムおよび長時間のぶれ防止機能が、画像の比較可能性を保証します。LEDモジュールは最大7つの個別制御励起ラインを備え、深青色から遠赤色まで、非常にフレキシブルに色素を選択できます。これにより、露光時間を短縮し、素早く画像を取得するのに十分な励起出力が常に得られます。

LSM 900ビーム経路

LSM 900 with Airyscan 2

自動共焦点3Dイメージング

生命は3Dです。完全統合型顕微鏡プラットフォームの使いやすさと自動化機能、およびAiryscan 2搭載のLSM 9ファミリーの優れた共焦点画質と柔軟性の両方をご活用ください。分解能を最大1.9 倍向上させ、超高解像度3Dイメージングを行うことができます。さらにスペクトルイメージングによって、複数の蛍光を容易に分離。FRAP、FRET、あるいはそれに関連する技術向けのフォトマニピュレーションでダイナミックなプロセスを分析できます。また、かつてないほど、ワイドフィールド画像と共焦点画像を正確に結び付けることが容易。高速ミックスモードによって、ワークフローを簡略化してスピードアップを実現します。

ZEISS Celldiscoverer 7のアプリケーション例

  • 384マイクロウェルプレートを、3つのチャンネルで各種倍率を用いてイメージング。
  • 384マイクロウェルプレートで培養したSH-SY5Y細胞。単一位置のマルチチャンネル画像
  • HeLa細胞Kyoto株の増殖アッセイ。自動イマージョンを用いて72時間にわたり15分ごとにイメージング。
  • ゼブラフィッシュ胚の側線原基の移動と未熟感丘の沈着。オーバービュー画像:位相勾配コントラストと蛍光画像の重ね合わせ。高解像度画像:Airyscan 2 Multiplex。
  • 培養したラット皮質初代神経細胞。GPUベースのデコンボリューションを使用したデコンボリューション画像。
  • 位相勾配コントラストを用いて培養細胞の成長を72時間かけてイメージング。増殖を定量化するため、機械学習を用いて細胞領域を同定。成長曲線は、時間経過に伴う相対的な細胞被覆率を示す。
  • 低融点アガロースにマウントした生きたコオロギ胚。核局在化GFPを発現。マルチポジション撮影。

    位相勾配コントラストを用いて培養細胞の成長を72時間かけてイメージング。増殖を定量化するため、機械学習を用いて細胞領域を同定。成長曲線は、時間経過に伴う相対的な細胞被覆率を示す。試料およびアッセイデータのご提供:P. Denner, Core Research Facilities, German Center of Neurodegenerative Diseases (DZNE), Bonn, Germany

  • スターレットイソギンチャク(Nematostella vectensis)。Airyscan 2の高感度モードでイメージング。

    スターレットイソギンチャク(Nematostella vectensis)。Airyscan 2の高感度モードでイメージング。試料ご提供:A. Stokkermans, Ikmi Group, EMBL, Heidelberg, Germany

  • 384マイクロウェルプレートを、3つのチャンネルで各種倍率を用いてイメージング。

    384マイクロウェルプレートを、3つのチャンネルで各種倍率を用いてイメージング。試料ご提供:P. Denner, Core Research Facilities, German Center of Neurodegenerative Diseases (DZNE), Bonn, Germany

  • 384マイクロウェルプレートで培養したSH-SY5Y細胞。単一位置のマルチチャンネル画像。クロマチン結合ヘキスト染色(青)、抗α-チューブリン-FITC抗体によるチューブリン染色(緑)、ファロイジン-アクチン染色(赤)、MitoTracker Deep Redによるミトコンドリア染色(紫)。試料ご提供:P. Denner, Core Research Facilities, German Center of Neuro-degenerative Diseases (DZNE), Bonn, Germany

    384マイクロウェルプレートで培養したSH-SY5Y細胞。単一位置のマルチチャンネル画像。クロマチン結合ヘキスト染色(青)、抗α-チューブリン-FITC抗体によるチューブリン染色(緑)、ファロイジン-アクチン染色(赤)、MitoTracker Deep Redによるミトコンドリア染色(紫)。試料ご提供:P. Denner, Core Research Facilities, German Center of Neuro-degenerative Diseases (DZNE), Bonn, Germany

  • HeLa細胞Kyoto株の増殖アッセイ。自動イマージョンを用いて72時間にわたり15分ごとにイメージング。

    HeLa細胞Kyoto株の増殖アッセイ。自動イマージョンを用いて72時間にわたり15分ごとにイメージング。試料ご提供:I. Charapitsa, ­Chemical Biology Core Facility, EMBL, Heidelberg, Germany

  • ゼブラフィッシュ胚の側線原基の移動と未熟感丘の沈着。オーバービュー画像:位相勾配コントラストと蛍光画像の重ね合わせ。高解像度画像:Airyscan 2 Multiplex。

    ゼブラフィッシュ胚の側線原基の移動と未熟感丘の沈着。オーバービュー画像:位相勾配コントラストと蛍光画像の重ね合わせ。高解像度画像:Airyscan 2 Multiplex。試料ご提供:J. Hartmann and D. Gilmour, EMBL, Heidelberg, Germany

  • 培養したラット皮質初代神経細胞。GPUベースのデコンボリューションを使用したデコンボリューション画像。

    培養したラット皮質初代神経細胞。GPUベースのデコンボリューションを使用したデコンボリューション画像。試料ご提供:H. Braun, LSM Bioanalytik GmbH, Magdeburg, Germany

  • 位相勾配コントラストを用いて培養細胞の成長を72時間かけてイメージング。増殖を定量化するため、機械学習を用いて細胞領域を同定。成長曲線は、時間経過に伴う相対的な細胞被覆率を示す。

    位相勾配コントラストを用いて培養細胞の成長を72時間かけてイメージング。増殖を定量化するため、機械学習を用いて細胞領域を同定。成長曲線は、時間経過に伴う相対的な細胞被覆率を示す。試料およびアッセイデータのご提供:P. Denner, Core Research Facilities, German Center of Neurodegenerative Diseases (DZNE), Bonn, Germany

  • 低融点アガロースにマウントした生きたコオロギ胚。核局在化GFPを発現。マルチポジション撮影。

    低融点アガロースにマウントした生きたコオロギ胚。核局在化GFPを発現。マルチポジション撮影。試料ご提供:S. Donoughe, Biological Labs, Harvard University, Cambridge, USA

  • スターレットイソギンチャク(Nematostella vectensis)。Airyscan 2の高感度モードでイメージング。

    スターレットイソギンチャク(Nematostella vectensis)。Airyscan 2の高感度モードでイメージング。試料ご提供:A. Stokkermans, Ikmi Group, EMBL, Heidelberg, Germany

  • GFP HEK(ヒト胚腎臓)細胞。厚さ1 mmのプラスチック製容器の底を介して、計5日間にわたり5分毎にイメージング。

    厚さ1 mmのプラスチック製容器の底を介してイメージングしたGFP HEK細胞の5日間の時系列データ

  • LSM Plusを用いたブタ腎臓細胞分裂の共焦点イメージング

    LSM Plusを用いたブタ腎臓細胞分裂の共焦点イメージング

  • Airyscan Multiplexモードでイメージングしたスターレットイソギンチャク

  • ショウジョウバエ胚 – Guided Acquisition固定した胚の特定グループの一部を自動同定およびイメージング

    Guided Acquisitionを用いたショウジョウバエ胚のイメージング

  • 厚さ1 mmのプラスチック製容器の底を介して、計5日間にわたり5分毎にイメージング。試料ご提供:Sanofi-Aventis Deutschland GmbH; R&D IDD / in vitro Biology, Frankfurt, Germany
    GFP HEK(ヒト胚腎臓)細胞
  • 100枚のZスタック。LSM Plusを用いてS/N比と分解能を向上させ、29分かけてイメージング
    ブタ腎臓の細胞分裂
  • 69枚のZスタックの最大輝度値投影。Airyscan 2 Multiplexモードでイメージング。試料ご提供:A. Stokkermans, Ikmi Group, EMBL, ­Heidelberg, Germany
    若齢のスターレットイソギンチャクの上からのビュー
  • 固定した胚の特定グループの一部を自動同定およびイメージング。試料ご提供:Dr. G. Wolfstetter, University of Gothenburg, Sweden
    ショウジョウバエ胚 – Guided Acquisition

ダウンロード

    • ZEISS Celldiscoverer 7

      ライブセルイメージングの自動プラットフォーム

      80 MB


    • Automation in Microscopy.

      WILEY Special edition of Imaging & Microscopy – Collection of 4 white papers (Wolff, Pepperkok, Donoughe, Gelman)

      1 MB
    • Automating Cellular Imaging with ZEISS Celldiscoverer 7

      Technology Note

      2 MB
    • Plastic Labware for Optimal Results in Modern Life Science Microscopy

      Using ZEISS Axio Observer and ZEISS Celldiscoverer 7

      4 MB
    • ZEISS LSM 9 Family with Airyscan 2

      Multiplex Mode for Fast and Gentle ConfocalSuperresolution in Large Volumes

      3 MB
    • ZEISS Celldiscoverer 7

      High quality LSM imaging with autocorrection objectives using plastic labware.

      2 MB
    • ZEISS Celldiscoverer 7

      新しいイメージングソリューションによる3次元細胞培養の分析

      1 MB


利用可能な翻訳およびその他のマニュアルについては、 ZEISSダウンロードセンター をご覧ください。

ZEISS Microscopyへのお問い合わせ

お問い合わせ先

フォームを読み込み中…

/ 4
次のステップ:
  • ステップ1
  • ステップ2
  • ステップ3
お問い合わせ
必須入力項目
任意入力項目

ZEISSでのデータ処理の詳細につきましては、データプライバシーに関するお知らせをご覧ください