ZEISS Sense BSD SEMでTEMレベルのイメージングを実現
これまで超微細構造イメージングには透過型電子顕微鏡(TEM)が推奨されてきましたが、後方散乱電子検出器を搭載した走査型電子顕微鏡(SEM)でも、高解像度でTEM並みの画像を取得することができます。ZEISS Sense BSDを、これまでにない高効率かつ高画質の高分解能超微細構造イメージングと組み合わせることで、お持ちのSEMでTEMレベルのイメージングが可能となります。
これまでにない速度と品質で微細構造をイメージング
Sense BSDは優れた検出器感度によって非常に少数の電子を検出し、低信号を高コントラスト画像に変換します。また低加速電圧と低電子線量での高速画像取得が可能で、生体試料を損傷することなくイメージングでき、帯電効果による画質の低下を防止します。
キャプション:コケムシ類(Tricellaria inopinata)の微細構造。試料ご提供: Harald Hausen, Sars Centre for Marine Molecular Biology, University of Bergen, Norway
単一2D画像の取得
ZEISS Sense BSDは、高解像度・高コントラスト比の2D画像取得用に設計されており、低加速電圧と低電子線量が生体試料のビーム損傷を防ぐとともに、組織または細胞の微細構造を明らかにします。同様に、穏やかな励起状態は、画質低下の原因となる帯電の影響を防ぎます。
キャプション:ZEISS GeminiSEMおよびZEISS Sense BSDでゼブラフィッシュから単離した免疫細胞をイメージング(1.5 kV、88 pA、ピクセルサイズ:3 nm、画素滞在時間:1.6 µs、ステージバイアス)。
アレイトモグラフィーでの3Dデータセット取得
アレイトモグラフィーは樹脂に埋め込まれた生体試料の連続切片をイメージングし、画像シリーズから3Dデータセットを再構築します。生体試料切片のイメージング要件に完全に適合するZEISS Sense BSDの高感度検出器によって低加速電圧イメージングが可能になり、試料の損傷が防止できます。また、少ない後方散乱電子でも高コントラスト画像を取得可能なため、高速イメージングが実現します。
キャプション:GeminiSEMおよびSense BSDでマウス海馬をイメージング(1.5 kV、ピクセルサイズ:1 nm、画素滞在時間:2 µs)。試料ご提供:Mark H. Ellisman, National Center for Microscopy and Imaging Research, University of California San Diego