Bio Apps ライフサイエンス分野における細胞生物学とがん研究のための画像解析ツール
細胞生物学ラボやがん研究ラボの多くでは、標準化された解析手法に基づく細胞アッセイをルーティンで行い、その結果を利用しています。このような作業のために、ZEISSではZEN Bio Appsを開発しました。合理化された一連の画像解析ツールであるBio Appsは、細胞計数や細胞遺伝子発現などのタスクに最適となるよう設計されています。
固有のアプリケーションに合わせて予め設計されたツール
細胞生物学に特化した顕微鏡ラボにおける、一般的なタスクのための標準化されたアッセイ
ZEISS Bio Appsには、標準化された画像解析ツールが4つ含まれています。これらのツールは、細胞生物学ラボや、がん研究ラボで最も一般的に行われている解析タスクのニーズに応えます。
- Cell Countingアプリを使用すれば、細胞増殖アッセイや生存率アッセイが行えます。
- Confluencyアプリは、スクラッチアッセイに使用します。
- Gene Expressionアプリでは、細胞のトランスフェクションやアポトーシスを測定できます。
- Spot Detectionアプリは、核スペックルや細胞内小胞の特定を簡素化します
直感的なユーザーインターフェース
初心者ユーザーにも優しい設計
Bio Appsのユーザーインターフェースは、現場の作業に合わせて最適に調整されており、必要な制御要素のみを表示します。ワンステップのワークフローが視覚的なフィードバックを素早く提供するため、ユーザーはパラメータ設定を迅速に調整し、アプリで毎回実験を成功に導くことができます。
試料ご提供:Michael W. Davidson, Florida State University
数クリックで読み取りやすい結果を取得
必要なデータを、必要なだけ表示
Bio Appsの各ツールは、指定のレイアウトで必要なデータを自動で出力するように設計されています。このレイアウトでは、実験結果が読み取りやすい形式で、簡潔かつ明確に表示されます。マルチウェルプレートの結果を表示するのに最適なシングルシーンモードとキャリアモードの切り替えが可能です。データテーブルやグラフを実験ノートへ簡単にインポートできるため、ラボのミーティングや大規模なカンファレンスでのプレゼンテーションにも使用できます。
試料ご提供:Michael W. Davidson, Florida State University
Bio Appsと対応アプリケーション
実験に最適なBio Appsをお選びください
Cell Counting
このアプリは、核マーカーまたは位相差により、単核の検出数に基づいて細胞を計数します。細胞増殖アッセイ、細胞生存率アッセイ、トランスウェル細胞遊走アッセイ、特定の位置の細胞数を求めるアッセイなどのエンドポイントアッセイに適しています。
Confluency
このアプリは、主に位相差または蛍光チャネルからの画像ピクセルの差異により、実視野のうち、細胞が増殖しすぎた面積を求めます。特にスクラッチアッセイ用に開発されたものですが、全般的な細胞増殖を求めるためにも使用できます。
Gene Expression
このアプリは、単一細胞の核内または核周辺のタンパク質発現を求める際に使用されます。測定エリアは、核の外膜からの柔軟に調整可能な距離と幅により求められ、任意の細胞内コンパートメントを正確に解析できます。トランスフェクションアッセイ、レポーターアッセイ、アポトーシスアッセイなどのアッセイにおいて、さまざまな遺伝子発現やレポーター遺伝子のシグナルすべてを対象としています。
Spot Detection
スポット検出により、スペックルの形状で入ってくる細胞シグナルを定量化できます。核膜周辺の測定エリアは柔軟で距離と幅が調整可能であり、これにより、細胞の任意のサブエリアを測定できます。スポット検出は、オルガネル、核スペックル、核サブコンパートメントなどの対象物を計数するのに適しています。
Bio Appsの実際の使い方を見る
人工知能(AI)対応
特に難しいデータに直面した際は、使いやすいZEN AIツールキットと互換性のあるBio Appsを活用しましょう。ZEN AIツールキットには、画像ノイズ除去、画像セグメンテーション、オブジェクト分類のための深層学習ソリューションが含まれています。ZEN Bio Appsは深層学習モデルを搭載し、細胞核を2D蛍光画像でセグメンテーションできます。また、Bio AppsツールはAPEERやサードパーティプラットフォームの深層学習モデルと併せて使用できるため、ノイズの多いデータや他の方法ではセグメンテーションが難しい画像データでも失敗することはありません。