開発ツールキット
ライフサイエンス分野でのソフトウェアの統合とカスタマイズ
近年、画像実験では、付属のコネクテッドデバイスを必要とすることが増えています。ワークフローによっては、FIJIやPythonで利用できるものの、ZENでは利用できない高度な機能が必要になる場合もあります。ZEN開発ツールキットを使用すれば、外部ツールをZENに、またはZENを外部ツールにスムーズに統合して、実験の自動化の可能性をさらに広げることができます。
数多くの多様なインターフェース
様々な方法で装置にアクセス可能
装置の制御を含むZENに外部ツールからアクセスするには、さまざまな方法があります。OAD(オープンアプリケーション開発)により、FIJIやPythonなどでワークフローのカスタマイズ、自動化、外部解析の実行が可能になります。また、TCP/IPインターフェースにより、外部アプリケーションから装置を遠隔制御することができます。ZENの拡張機能を使用すれば、高度なアプリケーション開発が可能になります。
IDEを統合したスクリプトインターフェース
ZEN独自のスクリプトツールにより、ワークフローを丸ごとカスタマイズ
ZEN開発ツールキットの心臓部は、IronPythonのスクリプティングのための統合開発環境(IDE)です。IDEを使用すれば、IronPythonのパッケージおよび.NETのライブラリのインポートが可能になります。このIDEは軽量で、ZENでの手動ワークフローの記録、IntelliSenseのコード補完を用いたコード編集、デバッギングを行うことができます。ZENのハードウェア制御や解析機能がほぼすべて使用でき、スクリプトを用いて外部解析ソフトウェアを実行することも可能です。
外部ソフトウェアを通じた装置制御
ZENの遠隔制御を通じてワークフローを丸ごとカスタマイズ
カスタマイズ済みワークフローにイメージングを統合する場合、外部ソフトウェアを使えば、ZENを容易に遠隔制御することができます。ZENには使いやすいTCP-IPインターフェースとCOMインターフェースが実装されており、外部からのZEN PythonScriptコマンドの受取りを可能にします。つまり、簡単に個々のコマンドを送ったり、間接的な負荷を最小限にしてOADマクロ全体を送ったりできるのです。
ZENマクロIDE - 機能とテンプレート
スクリプティングのためのリソース
チュートリアル、テンプレート、プログラミング環境、およびユーザーフォーラム
OADのGitHubページ – ZENアプリケーション用スクリプト
チュートリアル、テンプレート、プログラミング環境、およびユーザーフォーラム
OADのGitHubページは、BioApps、Experiment Feedback、Guided Acquisition、Intellesis機械学習、ZEN ConnectなどのZENアプリケーションを自動化するスクリプトを提供しています。
OADのGitHubページ – SWインターフェース用テンプレート
GitHubページには、サードパーティー(FIJI、Python、Napari、Matlab、Jupyter Notebook)の統合用スクリプトがあり、画像のインポート/エクスポート、COM/TCP-IPインターフェース、CZI画像フォーマットの読取りに対応しています。
OADのGitHubページ – Google Colabワークスペース
GitHubのJupyter NotebookスクリプトにはGoogle Colabでアクセス可能で、解説がしっかりしているスクリプトを通じてインタラクティブに学習できます。このスクリプトはGPUに対応したGoogle Cloudで実行できるため、機械学習に最適です。
ZEISS Microscopy開発者コミュニティ
ZEISS Microscopyは、OADのスクリプティングに関するディスカッションや相互サポートのためのフォーラムを設けています。フォーラムでは、ユーザーが質問を投稿したり、他のユーザーやZEISSのエキスパートからフィードバックを受け取ったりすることができます。