ZEISS Xradia CrystalCT 結晶粒イメージングマイクロCTシステムを初めて市販化
ZEISS Xradia CrystalCT®コンピューター断層撮影技術に加えて、結晶粒の微細構造を明らかにするイメージング法が強化されたことにより、多結晶材料(金属、積層造形、セラミックス、医薬品など)の研究方法が一変し、材料研究に新たな深い知見をもたらします。
マイクロCTで画期的な回折コントラストトモグラフィー(DCT)を実現
研究室で試料の結晶構造の細部を解明
広がる研究の可能性
マイクロCTのDCTにより、様々な金属、鉱物、セラミックス、半導体および医薬品試料などの単相の多結晶物質の3Dイメージングを技術産業研究で利用できるようになりました。ZEISS Xradia CrystalCTには、精密に設計されたアパーチャーとビームストップが搭載されており、発散する連続X線ビームを利用して目的の領域を照射し、多結晶試料による弱い回折信号に対する感度を高めます。
1.25 mm(長さ)、1.0 mm(幅)および0.5 mm(厚さ)のAl-4wt.%Cu試料の測定切片。Helical Phyllotaxis HARTを用いてスキャンした試料。
卓越したコントラストと画質を実現
ZEISS Xradia CrystalCTでは、下記を特徴とした最先端の回折スキャンモードにより、材料の特性評価、モデリングが向上し、発見の可能性を広げます。革新的なDCT画像取得モードでは、従来は小さいものに制限されていたサイズの限界を広げ、様々なタイプの試料の研究を可能とします。シームレスな大容量結晶粒マッピングにより、試料の高速スキャンが可能になり、データを正確に可視化できます。
優れた試料代表性の実現および忠実な計算モデルの作成
パワフルなマイクロCTプラットフォーム
ZEISSは、強力なXradia技術を活用し、世界有数の性能を持つマイクロCTを提供します。堅牢なステージ、ソフトウェア制御のX線源/試料/検出器の柔軟な位置決め、および大規模ピクセルアレイ検出器により、最高のコントラストで高品質かつ高分解能のスキャニングが可能になります。ZEISS Xradia CTイメージングシステムは、マイクロCTに対する期待を上回る結果を常にもたらします。
CrystalCTによる投影形状の概念図。CrystalCTでは、吸収コントラストトモグラフィー(ACT)および回折コントラストトモグラフィーの両方が利用可能です。
テクノロジーインサイト
優れた試料の代表性
アクセサリ
追加アクセサリで顕微鏡をアップグレードして性能を強化
Advanced Reconstruction Toolbox(高度再構成ツールボックス)
高スループットと高い画質を両立
人工知能(AI)駆動再構成テクノロジーを用いたZEISS Xradiaシステム。X線物理学と多様な応用例への深い知見を活かし、新しい革新的な方法で、難度の高いイメージングの課題を解決。
Autoloader
機器を最大限活用
オプションのZEISS Autoloaderによって、ユーザーの作業量を最小化しつつ装置を最大限に活用できます。複数の作業を進行できるため、ユーザーが試料を操作する回数が減り、生産性が高まります。試料ステーションは14台までロード可能であり、最大70個の試料を支持および配列し、終日またはシフト時間外でも稼働させることができます。
In Situインターフェースキット
科学の発展のために限界に挑戦
ZEISS Xradiaプラットフォームは、高圧フローセルから引張、圧縮、加熱ステージ、ユーザーのカスタム設計まで、様々なin situ測定に対応します。X線検査の非破壊的な性質を活用して、研究を空間的な3次元から、時間次元を用いた4D実験に拡張することができます。
ビジュアライゼーションと解析
ZEISSが推奨するDragonfly Pro
ORS Dragonfly Proは、X線、FIB-SEM、SEMおよびヘリウムイオン顕微鏡などの様々な技術を用いて取得した3Dデータに対し、高度な解析およびビジュアライゼーションを行えるソフトウェアソリューションです。ORS Dragonfly Proは、大型3Dグレースケールデータの可視化・解析に対応する、直感的で完全かつカスタム可能なツールキットで、ZEISSが独占的に提供しています。Dragonfly Proでは、3Dデータのナビゲーション、アノテーション、ビデオ制作を含むメディアファイルを作成できます。画像処理、セグメンテーション、オブジェクト解析を行い、結果を定量化します。